用語集
来歴:ファイルの出どころと履歴の記録
来歴(プロベナンス)とは、メディアの出どころと編集履歴を記録したもので、署名付きマニフェスト、宣言されたメタデータ項目、ツールが保存した記録に残されます。コンテンツそのものから出どころを推測する「検出」とは異なります。

test-signed.pngPNG ファイル · 管理されたサンプル
- Signature + IHDR
- iTXt XML:com.adobe.xmp
- tEXt parameters
- tEXt prompt / workflow
- tEXt invokeai_metadata
- eXIf
- caBX C2PA manifest記録
- IDAT pixels
- IEND
Content Credentials を検出
署名付きマニフェストがファイルの作られ方を記録しています。
署名者、記録したツール、操作、署名検証の結果を分けて表示するので、一つずつ判断できます。
Content Credentials チェッカーを開く →来歴の証拠の種類
来歴には強さの異なる層があります。暗号学的な来歴は、証明書で署名されたC2PAマニフェストです。宣言的な来歴は、XMP内のIPTC DigitalSourceTypeや「AI generated」という記述のような、署名のない項目です。ツールの記録は、生成AIが書き込む保存済みのプロンプトやワークフローです。照合による来歴は、ハッシュや知覚的フィンガープリントでファイルを以前のコピーに結び付けます。各層は異なる問いに答え、編集や削除のされやすさもそれぞれ異なります。
EU AI法第50条は、提供者が施さなければならない機械可読なマーキングとして、来歴の仕組みを用いています。
isGenAIでの来歴の使い方
isGenAIの検出結果はすべて、参照元が明示された来歴の記録です。署名付きの記録、宣言されたソースタイプ、AIに関する記述、保存されたプロンプトやワークフロー、一致するコピーのいずれかです。レポートはそれぞれに種類と強さのラベルを付け、1つのスコアにまとめることはしません。来歴チェッカーと第50条の来歴ページでは、どの変換でどの層が失われるかを説明しています。
isGenAIは、来歴の代わりにピクセルに基づく推測を行うことはありません。
来歴と検出の違い
検出はピクセルから出どころを推定するもので、どちらの方向にも誤ることがあります。来歴は記録された内容を読むもので、記録が存在しないこともあります。isGenAIが来歴を優先するのは、記録がない場合は正直な「不明」になるのに対し、推定が誤っていれば自信をもった誤りになるからです。
実際には、ファイルにまだ残っている最も強い層から始めて、順に下りていきます。署名付きの記録があればまずそれを読み、宣言だけが残っていれば編集可能なものとして重みづけし、何も残っていなければ、出どころ不明と結論づける前に一致するコピーの確認を試してください。
ファイルを調べるときのこの用語の使い方
- 元のファイルを、AI画像判定ツールまたはページで紹介しているツールにアップロードします。
- 「How we checked」(確認方法)の中からこの用語を使った検出結果を探し、そこに示された参照元の項目を読みます。
- 種類ごとに重みづけします。署名付きの記録、宣言された項目、保存されたプロンプト、一致するコピーは、証拠としての強さがそれぞれ異なります。
- 記録がないことは、人が作成したことの証拠にはならない点に注意してください。
よくある質問
来歴を簡単に言うと何ですか?
ファイルの経緯の記録です。誰が、何を使って作り、何によって変更されたかが、ファイル内や署名付きの記録に残されたものです。
来歴はAI検出と同じですか?
いいえ。来歴は記録された履歴を読み、検出は画像から推測します。isGenAIが報告するのは来歴です。
スクリーンショットで残る来歴はありますか?
ファイル内には何も残りません。既知のコピーとフィンガープリントで照合する方法だけが、スクリーンショットを出どころに結び付けられます。
最も強い来歴はどれですか?
有効で信頼されたC2PAマニフェストです。署名されており、改ざんを検知できるためです。宣言された項目や保存されたプロンプトは編集できます。
出典
定義は上記リンク先の公開規格に基づいています。記載したisGenAIの動作は、2026年10月時点で稼働しているチェッカーのものです。